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    暴露はエロくない。Second Lifeで空気と関係性を壊す人たち

    暴露…つまり他人にプライベートに関する話題についてです。

    こんにちは、ぱすてるみんとです。 今日はちょっと怒ってます。すこし長くなるけど、真面目な話をします。

    Second LifeにはAdult OKなエリアがあって、えっちな関係や遊びを楽しむ場所がたくさんあります。さきゅばす亭もそのひとつ。自由で、ちょっと危うくて、でもどこかあたたかくて、そんな空気が好きで作りました。

    でも最近、そういう空気を壊すような言動があって──正直、かなり怒りを感じています。

    アダルトOKだから「何をしてもいい」わけじゃない

    アダルトな空間だからといって、「何を言ってもいい」「誰のことを話してもいい」わけじゃない。

    問題なのは、“誰とセックスしたか”や、“どこの場所に出入りしてるか”といった、 他人のプライベートを勝手に話すことです。

    自分のことをどう話そうが、その人の自由。でも、他人のことを話題にするのは、まったく別の話です。 それをオープンチャットでさらっと言ってしまう人がいる。しかも一度じゃなくて何度も。

    私は、そのたびに「この話をされた人はどう思うか」「まわりにいた人は気まずくなってないか」 ──そうやって、裏でIMを送りながら、ずっと気を張ってきました。

    その場で私は忙しく作業していたけれど、頭の中ではずっと(大丈夫かな)(またか)って。 私は怒ってます。はっきり言います。私はあのとき、とても不快で、傷ついていました。

    暴露はマウント。しかも、信用を壊すのは本人だけじゃない

    暴露する人って、自分をよく見せたいんだと思うんです。 「この人と関係がある私はすごい」「ここにいる誰よりも距離が近い」──そんなふうに。

    でも、それって本当にすごいこと? 自分自身の言葉で信頼や魅力を見せられない人が、他人との関係を使って自分を飾っているだけ。 それって、ちっともかっこよくないし、エロくもない。

    しかも、被害を受けるのは話題にされた人だけじゃないんです。 その場の雰囲気、空気、安心感──全部壊される。

    そして「そんな発言を許してる空間」だと思われた時点で、 オーナーである私自身の信用も落ちるんです。これは本当に悔しい。

    一人だけがすっきりして、傷つくのは周り。 それって、あまりにも不公平じゃない?

    アバターの世界だからこそ、空気と精神性が大事になる

    Second Lifeでは、みんなが似たようなアバターを使ってる。 身体の形や顔は少しずつ違うけど、大きく見れば似てる。 だからこそ、「どう振る舞うか」「どう関係を築くか」っていう精神的な部分こそが個性になるんです。

    暴露で空気を壊す人って、そういう「中身の勝負」から逃げてる気がします。 匂わせるでもなく、沈黙や余白で魅せるでもなく、 ただ「言っちゃった!」で終わり。

    でも、それで残るのは“ドキドキ”じゃなくて、“気まずさ”と“信用の欠如”だけ。 エロくも、気持ちよくもない。ただ、冷めるだけなんです。

    アダルト=何でもあり? いいえ、だからこそ難しい

    Second Lifeのアダルト空間って、自由で楽しい場所。 でも、それは“好き勝手していい場所”とは違います。

    むしろ、リアルよりも空気が読みにくいからこそ、想像力が必要だし、 リアルと違って身体の怪我はないけれど、心が傷つくことはたくさんあるんです。

    だから私は思います。 「アダルトだからこそ、空気を読むこと・関係性を育てること・信頼を重ねることが、一番大事なんじゃないか」って。

    最後に

    さきゅばす亭では、「やさしくてちょっとドキドキする」そんな空気を大切にしています。 誰かと何かがあっても、それをそっと匂わせるくらいでいい。

    もしもそれを見せつけるように語りたくなったら、ちょっとだけ立ち止まって、 「これ、自分だけの話かな?」「誰かを巻き込んでないかな?」って考えてみてほしいです。

    暴露話は、エロくない。


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    この世界の“人間らしさ”と関係の難しさを、静かに、でも熱く語っています。